
【報告】第65回 夏季保育大学 in 神奈川のご報告 8/26~8/28【2026】

2026年8月26日(水)~8月28日(金)に行われた「第65回 夏季保育大学 in 神奈川」の報告です。どうぞご覧ください。
2026年8月26日~28日の日程で、 日本キリスト教団清水ヶ丘教会をメイン会場に、夏季保育大学in神奈川を無事開催することができました。 全国から146名の皆様にご参加いただき、 豊かな学びと交わりの3日間を共に過ごすことができましたこと、御礼申し上げます。
第65回夏季保育大学実行委員会
テーマ
『わたしらしく、あなたらしく』
『わたしらしく、あなたらしく』
1日目
開会礼拝
開会礼拝:新井純理事長
「その線の向こう側」
司式:黒澤祐子
奏楽:矢田まゆみ
献金祈祷:廣瀬牧

開会
齋藤信実行委員長から開会のご挨拶をさせていただき、清水ヶ丘教会の中島聡牧師、 倉持和雄事務主任からご挨拶をいただきました。 初代牧師の倉持芳雄牧師 (和雄氏の父上) は、 川崎浜町教会で在日の人々に伝道を始められた方で、崔さんが主題講演の中でそのことに触れられました。 誠に今回のテーマにふさわしい教会を会場として提供いただけたことに感謝いたします。


主題講演 崔善愛 (チェソンエ)さん
「自分自身を受け入れるまでの道」
~わたしらしく あなたらしく~
崔さんは、自身のアイデンティティーに悩み、 日本人前提の社会での生きづらさを感じる中で、「このままではいけない!」 と、 指紋押捺拒否を決意した想いを語られました。 その後も再入国不許可、 永住権剥奪により日本に帰れなくなります。 祖国へ戻れなかったショパンの心の叫びに重ねて「革命エチュード」の演奏で表現されました。自分の声を大切にし、音楽を通して人の尊厳や美しさを感じられる世界を子どもたちに見せていくことが崔さんの考える平和であると語られました。 最後に、大戦下のポーランドの強制収容所で9歳の少女が残した詩による「暖炉の火花」、 カザルスの 「鳥のうた」が弾かれ、聴く者の心に深く刻まれました。


講師:崔善愛さん
(ピアニスト)
在日韓国人3世。西南女学院中学・高校から愛知県立芸術大学および同大学院修了。米国インディアナ州立大学大学院へ奨学金を得て3年間留学。世界的巨匠に師事した。
帰国後、国内外での演奏活動とともに「人権と平和」などの講演を大学などで行う。現在、『週刊金曜日』耀集委員、日本ペンクラブ会員、明治学院大学非常勤講師。
情報交換会

新井理事長のご挨拶、 林副理事長の祈祷と乾杯でスタート。 各地区からの報告と、崔善愛さんのミニサロンコンサートで、和やかに親睦を深めました。
2日目 フィールドワーク
横浜コース

異国情緒溢れる横浜の街中散策と船上ランチを満喫しました。 船内では「横浜マニアッククイズ」を通して、横浜の「多文化共生」の歴史や「開港」にまつわる雑学・豆知識を学びました。 船上デッキからは横浜の港、 赤レンガ倉庫、ランドマークタワー等のビル群を一望出来、 皆さんから歓声が上がりました。 解散後、水上バスで山下公園に向かった方もいました。
横須賀コース
横須賀基督教社会館の地域福祉の実践を理事長の岸川さんから伺い、 御年百歳の阿部志郎会長にもお会いすることができました。 ポートマーケットで食事とショッピングを楽しんだ後、アメリカ海軍と自衛隊の基地を船で巡り、巨大な艦船に現実を思い知らされる中で、平和への願いを新たにしました。

川崎コース

川崎ふれあい館の館長さんから、在日の皆さんの歴史と、共に生きる社会をつくっていくことへの篤い想いを伺い、感銘を受けました。 朴先生の案内で池上町、 続いて桜本保育園を訪問しました。 園では多様な背景をもつ子どもたち、家庭を大切にしている温かな雰囲気を感じました。午後はキリンビール工場で、一番搾りをテイスティング。 説明を聞き、味わい、参加者の皆さんはすっかり魅了されたようでした。
鎌倉・江ノ島コース
まず古都鎌倉の中心にある鶴岡八幡宮に到着。全員で見学してから散策へ出かけました。タクシーで大仏まで足を伸ばした方や、 事前にリサーチしたお目当てのお店へ向かう方もいました。 昼食後は有名な観光スポットになった鎌倉高校前を経由して江ノ島へ。仲見世、江島神社の見学、展望灯台、神秘的な岩屋の洞窟で涼んだり、楽しく過ごすことが出来ました。

3日目
特別講演 朴栄子 (パクヨンジャ)さん
「ちがいは ゆたかさ」
~民族保育から多文化共生保育に~
そしてインクルーシブ保育へ
「あれ?うちの雑煮は違う?」と、ご自身が子ども時代に感じたエピソードから始まり、「ありのままを受け止めること」を大切に、桜本保育園が「本名を呼び名乗る保育」「民族を取り戻す保育」そして「多文化共生保育」へどのように歩んできたかをお話くださいました。大切にしたい名前で呼び、表記すること、お家の料理を給食で出した、民族衣装をままごとコーナーに置いたり、やさしい日本語をつかう工夫など、目からうろこの実践を生き生きと語ってくださいました。 子どもやご家庭に、「ありのままでいいんだよ」とポジティブな言葉を発信する素敵な保育を見せていただきました。


講師:朴 栄子さん
(社会福祉法人青丘社
桜本保育園 園長)
在日韓国・朝鮮人をはじめ、現在は常に約8か国のルーツを持つ子どもたちが在園し、開園当初より障害児保育を実践する川崎市川崎区の現場にて、園の運営管理および保育実践を統括する。
「キリスト教保育」「多文化共生保育」「インクルーシブ保育」を日々の実践の柱とし、多様な背景を持つ子ともたちや保護者が、ありのまま認め合える環境づくりと地城連携に力を注いでいる。
閉会礼拝

閉会礼拝:林牧人副理事長
「となりびとになりましょう」
司式:前田桂子
奏楽:矢田まゆみ
閉会
佐藤達哉副実行委員長からご挨拶をさせていただき、続いて次年度第66回夏季保育大学を担当する大阪地区から期待が膨らむ力強いアピールをいただき、最後に新井理事長から謝辞をいただきました。

献金・募金報告

開会礼拝で捧げていただいた献金は95,271円、 募金箱は21,300円でした。50,000円をバングラデシュのために、 66,571円を熊本地震の支援のために用いさせていただきます。 皆様のご支援に感謝致します。