【報告】第64回 夏季保育大学 in 愛媛のご報告 8/27~8/29【2025】

第64回 夏季保育大学 in 愛媛のご報告です。

大会テーマ
『 こども の 今 』

熱い御礼

最高気温34度を超える中、全国から12地区合計145名の方々に、愛媛松山にお集まり頂きました。
暖かい交わりと熱い学びが出来ましたこと、 お礼申し上げます。

《一日目》

開会礼拝

司式 : 村上実行委員長 説教 : 新井理事長 奏楽 : 松山教会奏楽者 上島 美枝

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主題講演 『こども の 今』

講師:松山東雲女子大学 人文科学部心理子ども学科 准教授 友川 礼氏

「こどもまんなか社会がめざすもの」、 小さなものに寄せる思いは平和と戦争が密接に関係していることや、 子どもの権利条約について学び、考える時となりました。 「人生最初の集団の中での自分の立ち位置は、大人になっても変わらない」という言葉が印象的で愛着関係や幼児期の仲間づくりなど、子どもに関わる保育者の役割はとても大切だと改めて感じました。

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情報交換会

会場:ANAクラウンプラザホテル松山

本部事務局長の山下先生の祈りのあと、各テーブルで親睦を深めたり、各地区の紹介をしたり和やかな雰囲気の中、 サンドパフォーマーの田村祐子さんをお迎えしサンドアートに魅了された時を過ごしました。

さて、どの作品が祐子さんのサンドアートかお分かりですか?

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《二日目》フィールドワーク

1.南予コース

大江健三郎氏の故郷、 大瀬の町と内子五十崎の伝統工芸を巡るコース

文学作品にも出てくる「谷間の村」を山頂から眺めたり、生家を巡ったり、地域の方々と対談する機会を持ちました。 そのお話の中で大江氏の母、小石さんの大江氏への関わり方を聞き、子どもが育つ環境・寄り添う大人の思いの大切さ、重要さは今も昔も変わりがないということを改めて感じました。また、自然豊かな土地で幼少期を過ごしたことが作品に大きく影響していることも知りました。
午後からは、 和紙すきの工場・凧博物館を見学し、 和紙を使ったうちわを作りました。

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2.中予コース

坂村真民記念館見学・砥部焼絵付け体験コース

最初に訪れた坂村真民記念館では西澤孝一館長によるレクチャーから始まりみなさん真剣な表情で聞き入っていました。 展示されている真民さんの詩集からは大いなる自然や宇宙、隣人愛まで広やかな感性を汲み取ることができ、保育という奥深い職や個々人の心にしみわたる清澄な時を過ごすことができました。
食事をとったあとは、 砥部焼の絵付けを楽しみました。静かに絵付けに没頭している姿からは身体を通じて文化を体験することの素晴らしさを感じました。

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3.東予コース

中世海賊の歴史とタオルつくりの聖地今治市を巡るコース

村上海賊ミュージアム、 能島水軍潮流体験、タオル美術館を巡りました。
晴天に恵まれ、しまなみ海道の一つ、今治一大島に架かる来島海峡大橋が見えてくるとさらにワクワク感が高まります。 ミュージアムでは、村上海賊の活躍や生活の様子を知り、 潮流体験では城跡や能島の海を船に乗って巡り、渦潮は迫力満点でした。 タオル美術館では製造の工程や機械を見学し、タオルで表現された世界を楽しみました。

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4.松山市内コース

路面電車で行く、 のんびりゆられる癒しコース

子規記念博物館で正岡子規を通して松山の歴史や文学に触れました。 子規にまつわるクイズや映像コンテンツが随所にあり、子規をあまり知らない方も、 松山の事を楽しみながら知ることができて良かったという声が聞かれました。 また、 再現された愚陀仏庵に入ったり、ARを使って子規と漱石の団欒の場に入り込み記念写真を撮ったりする様子も見られました。
昼食後は自由散策、 それぞれ思い思いに松山を満喫され、 温故知新の旅になったことと思います。

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《三日目》

特別講演 『保育における「研究・臨床・教育」をどう考えるか』

講師:大妻女子大学家政学部児童学科 教授 岡 健氏

子ども理解は「事実」と「解釈」 が大事であり、子どもの思いの捉え方・見るポイントを職員同士、 実習生等と共有すべきことを学びました。保育の質の向上を目指すにあたり、背中を見て!では難しい時代です。人によって受け取り方も様々であることから、どうしたら相手に伝わるかを考えることが重要であり、また、子どもの「できた!」という結果だけを大切にするのではなく、保育者は日々の過程を大切にそして保育者自身もスキルアップすることを改めて考えさせられた講演でした。

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閉会礼拝

司式:村上実行委員長 説教:林副理事長 奏楽:松山教会奏楽者 小野 典子

一日目に捧げて頂いた席上献金は117,000円でした。 バングラデシュの活動のために用いられます。
神さまの守りの中、三日間学びを深め、 豊かに過ごせたことを感謝いたします。

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次回開催地区

次回開催地は神奈川地区です。
また来年!